ネタバレ・閲覧注意の辻ヶ花
富士山が見たい!と母娘旅をしたのは20代半ば前後、、??
河口湖湖畔の温泉宿を目指し、朝早く旭川を出発したものの
着いたときには既に日が落ち、翌日は曇りで視界不良。
富士山を拝むことなくただただ長い時間をかけて移動したという旅の思い出(笑)
せっかくだから何か楽しまなきゃ・・・と
旅行本片手に行ったのが久保田一竹記念館でした。(久保田一竹記念館→★)
久保田一竹(くぼた いっちく)氏は『辻ヶ花(つじがはな)』という一度消滅した絞り染めの技法を現代に復活させた第一人者であり、一竹辻ヶ花(いっちくつじがはな)といえばそれはもう芸術品でして、着物でありながら絵画ともいえます。
その作品が東京の京王プラザホテルで拝見できるという情報をGET♪→★
「和t cetera 東京ミーティング」の4月8日がちょうど展示期間と重なっていますので
ぜひ時間を作って足を運びたいなと思っています♪♪
イマドキ世に言うところの辻ヶ花はこんな感じ↓
振袖や訪問着、帯でもありますね。ときに辻ヶ花風なるものも存在しています。
消滅した元祖と私達がいま見るものとはと異なるのでしょうが、
室町〜安土桃山時代に登場し武家の方々が好んで着たそうな・・・
ところで、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」ご覧になっていますでしょうか?
そして、3月5日放送 第9回「桶狭間に死す」ご覧になりましたか!?
土曜日の再放送も終わったようですので解禁します。
オンデマンド派でまだご覧になっていない方はココから先、完全なるネタバレ・閲覧注意でございますのであしからず。
ご覧になった方は思い出しながら私のマニアックな萌にぜひお付き合いいただきたく♪
こちらの大河ドラマ、柴咲コウさん演じる直虎(次郎法師・おとわ)が主役であります。
井伊家のために出家をし尼ではなく次郎という男名で僧侶となり・・・
色々と現在進行中の戦国時代のお話なのですが、
直虎の父、杉本哲太さん演じる井伊直盛がこの回でお亡くなりになります。 (オブーラート無しですいませんw)
父を亡くした娘へと綴られた母からの手紙を読む次郎。
その最中に両親の会話の回想シーンがありまして、、、
縁側でお酒を飲みながら父はこう言うのです。
「いつかもし、世が治まり穏やかになったら辻ヶ花でもきせてやりたいの〜。
緋か葡萄色、濃紅もよかろうの〜・・・」
このセリフに
「あ〜(T T)。。。。哲太ーーーー!!!!」とワタクシはなったのです。
緋(ひ)は鮮やかな赤であり、
葡萄色(えびいろ)は赤紫、
濃紅(こいくれない)は読んで字の通り濃い紅色です。
そして母の手紙の最後に「・・我が身は墨染と無理をしているように・・」という言葉が出てくるのですが、墨染(すみぞめ)とはつまり僧侶の黒い衣です。
この赤と黒という色の対比がより一層、普通の娘らしく赤い着物を着せてやりたいという気持ちを引き立たせ、とてつもなく感動をおぼえ涙したわけであります!!!
赤い辻ヶ花を着たおとわが私の目には映ったのです!!!
言葉の向こうにある景色・背景を想像させる。プロの成せる技ですね。
ブログでもそうありたいと常日頃目指してはいますが、ほぼほぼ興奮状態で書き綴りますので道のりは長いのでしょうね(笑) ですがなんでしょう、今やっと吐き出せたことに清々しさを感じておりますww ほんの少しのことでも知識をもって見たり聞いたりするとしないとでは何事もオモシロミが違うのですよね★
今夜は「桶狭間に死す」をもう一度復習してから
次回の「走れ竜宮小僧」に備えたく存じます♪♪